209系の誕生が一ヶ年遅かったら…

　 ここで一つ、関東ネタを。
209系は関東名物と言える通勤型電車であり、インバーター通勤車の量産の事例を産んだ最初の車種となります。1993年の春季にデビューした車種ではありますが、量産開始時期がもう一年遅く、デビュー時期も1994年10月となっていたならば、その場合はインバーターもGTOではなくコストが安いIGBTが採用されていたのではないかと思われます(IGBTインバーターは1993年で営団地下鉄が先に実用化)。そうなれば、E217系の誕生ももう一年分遅い1995年10月にずれ込み、209系に同じくIGBTインバーターが採用される事となっていたでしょう。



　 ただ、これだとE231系が誕生する事は無かったかもしれません。
209系とE217系でIGBTインバーター車の量産実績が積まれて行き、それらの派生番台で間に合わせるところとなっていたでしょうし…。
総武緩行線へとE231系500番台の転入が成されているところですが、ゆくゆくはE231系0番台のほうも電動車比率を6M4Tに設定し直す予定があるようです。