東急車輌のこと

　 ここで一つ、ディープなスレッドを。
日本国内には色々な鉄道車両メーカーがあったりしますが、車両メーカーの存在が鉄道業界の栄光や鉄道車両技術の水準を支えていると言っても過言ではありません。しかし、消え去っていく企業もあったりするものであり、その中の一つに東急車輌製造株式会社もあります。ここでは、東急車輌について触れることにします。
第二次大戦の終戦間もない1948年８月に株式会社東急横浜製作所として創業し、東急車輌の名を全国的に知らしめるきっかけとして国鉄モハ80系の製造に手掛けたことは大いに注目されるべきと言えます。創業から５ヶ年経過した1953年に東急車両製造株式会社へと社名変更し、2014年までこの社名を維持し続けました。1968年には、帝国車両工業を吸収しました。
以降、独特のデザインの車体の車両を生み出したり、高性能な台車を生み出したりしてきた東急車輌でしたが、2011年の11月に分社化で新東急車輌株式会社を立ち上げ、のちにJR東日本へと身売りしました(今の総合車両製作所)。
2012年に新東急車輌の身売りが成され、これをもって鉄道車両製造事業から撤退となり、東急車両本体は不動産管理会社に成り下がり、2014年に横浜金沢プロパティーズ株式会社へ社名変更し、最終的に2016年をもって親会社の東急電鉄へと吸収されて企業としての歴史を閉じました。東急車輌は伝統的にステンレス車両の製造を得意としてきた企業であり、これまでに沢山の在来線用ステンレス通勤車を輩出してきました。一応、アルミ車体の製造の経験もありますが、有料特急用車種だけの担当となっていました。




　 名門メーカーと言えども、親会社のクズ振りのために命脈を断たれることもあったりします。東急グループは何をやっているのでしょうか。