妖怪って楽しいですよね。もちろん私たちの年代は水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」のお陰もありますが、世の中の日常から「闇」というものが消えたから逆に人の想像力が飛躍して新しい妖怪やら昔から言い伝えられている妖怪が少し知られるようになった気がします。
登山の単独行などで深山の山道を歩いていると不思議な気配を感じることがよくありました。「山の気」というものなのでしょうが、それは妖怪の素になっているような感じがしました。日常の中にありえないものを見た時に人はそれに名前を付けて「妖怪」としたような気がします。幻覚だったり幻聴だったりするものなのかもしれませんが、私はそこに神気のようなものを感じます。自然の中の「氣」が凝縮したものだったり、現世とあの世の境目の歪みだったりするものが人の目に「妖怪」として捉えられているような気がします。
この場所を、このゾーンを汚したり踏み込んだりしてはいけないという禁忌を知らしめるものだったりしたものが妖怪であったのかもしれません。人が踏み入ってはならない領域というのが自然の中にはあるのだと思っています。
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