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2021年11月27日22:57

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一人と八人


一人と八人おもしろかった。舞台の姉妹において、共産党はブルジョワを打ちのめす庶民のヒーローとして描かれていたが、あの時代だったらそうなのだろう。心の香りには共産党のきょの字もなかったが、あの時代だったら、それ出せばこれ見よがしと思われたかもしれないし、経済成長を好きにやってくださいの妨げになったのかもしれない。一人と八人、中国映画第5世代の時代に抗日映画は驚いたけれど、思えば、この頃から成長を目指し仮想敵国が必要だったのだろうか。間違って逮捕された政治委員が日本軍の恥知らずと同じように盗みやチクリを行った囚人たちに、中国人精神を取り戻させる。私の記憶が正しければ、紅いコーリャンのあの老人が八人のなかにいた。現地の人をタイパージュした作品だと思っていたけれど、アクターだったのか。アクション集団劇らしく、それぞれの個性を上手く表している。ノワールな感覚があったけれど、もしかしたらそれがすぐに上映できなかった理由の一つだったのかもしれないけれど、先行きが見えない暗闇にある世相が創り手には当時は感じられたのであろうか。八人の一人は、精神を取り戻し大地へ還っていく。張芸謀の絵、素敵であった。


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