今年後半で劇場鑑賞した2本を。
『竜とそばかすの姫』
https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/
アップする余裕がなかったが、実は8月に観てました、劇場で。
多忙の中でなぜこれを選んだかといえば、ムビチケをいただいたから。(笑)
公開が終わる前に使わないと意味ないし。
細田守作品はコンスタントに観ているが、インターネット世界といえば誰しも『サマーウォーズ』を思い起こすだろう。
アバターという仮面に守られることと自由さ、しかし、そこに本当の自分はいるのか。
『美女と野獣』を思わせるが、実際に意識して作られたようだ。
ともかく大スクリーンで見ないことには分からないくらい細かい描写が続く。
サラウンド効果を生かした音響設計然り、目を凝らしても追いきれない情報量の多さもリピーター向きか。
ドラマにやや窮屈というか無理を感じるのが難点だが、映像美と音響の高揚感は劇場でしか味わえないものかもしれない。
それから時は流れて(笑)11月。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
https://www.netflix.com/jp/title/81127997
ネトフリ作品だが、配信前に1週間限定でなおかつ限られた劇場での一般公開。
実にジェーン・カンピオン、11年ぶりの長編映画。
第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞。
米作家トーマス・サヴェージの同名小説の映画化で、主演のカンバーバッチにあてがきという念の入りよう。
1920年代のモンタナを舞台にした西部物語だが、一筋縄ではいかない。
同性愛嫌悪、女性蔑視の古臭い牧場主の兄フィル(カンバーバッチ)とパッとしないが優しく思いやりある弟ジョージ(ジェシー・プレモンス)と、見た目も性格も違う兄弟の間に割って入ってきた未亡人ローズとその息子。
原作未読だが、文学の香りが立ち込める。
おそらくそのエッセンスだけ搾り取った作品なのだろう。
零れ落ちた描写は風景や俳優らの表情に託されたか。
ともすれば類型的に進行しがちな西部劇なのに、誰もがステレオタイプとはかけ離れる。
観る者を不快にさせる内容にもかかわらず、この物語がどこに行きつくのか見届けずにいられなくなるあたりにジェーン・カンピオン監督の手腕発揮といったところか。
(音楽も不快感を呼び起こす!)
カンバーバッチはさすがの存在感。未亡人のキルスティン・ダンストのくたびれた感じもよく出ているが、息子を演じたコディ・スミット=マクフィーの形容しがたい爬虫類のような感触が後を引く。
やはり大スクリーンが映える。
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