mixiユーザー(id:2566286)

2021年09月27日22:26

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模倣犯

模倣犯おもしろかった。念仏の鉄は伊丹十三初期作品群や大林宣彦の水の旅人で大活躍をされていたけど、森田芳光のではどうなのかとレンタル。脇を固める重鎮的な感じなのかなと思いきや、ほぼメインの主役であっても過言ではないC'mon。エスタブリッシュショットの朝刊の配達のモンタージュおもしろく期待させられるも、園子温の自殺サークルのように訳わからぬ中身、でもその後その真相をなぞられ、そこんとこで理解でき、真行寺君枝かと思いきや中村久美のご主人の登場で、中居とかけて、人の心を持たないヒトの話しか、と理解してくる。黒い家は心ないヒトを徹底的にエンタメしていたけど、こちらは現代に異議申し立て的なメッセ作品なんだな。こちらはデジタル社会あらわしながらにしてるけれど、のようなものでもマスメディアを登場させたり、ハルでのパソコンコミュニケあったり、現代人の心の交流に関心あるのかな。あれだけマスメディアに登場する中居正広のキャストもそのイメージのためやれるのか危惧していたけれど、なるほど、露出の多さだからこその妙に思える。我々の知るのと違うシェーマが表されているかのようで不気味である。後味も、中味も、前味も悪い感じの流れだけれど、さすがエンターテイナー森田、清々しい気持ちで劇場を後にしてもらうような心配りをする。も、逆に不自然にも感じられてもくる。

ps
ご存命されていたら、ライブ殺人のユーチューバーの作品とかやっていたのかな、となる。17ライヴかな。

あー、暗に模倣する日本人性も批判していたんだ。模倣犯のタイトルがよくわからなかったけれど、それだったんだな。原作に触発され、たぶん、いつもそれを思っている森田芳光はオリジナルというものがあることを信じて疑わなかったから制作したんだ。あと、絶えない日本人の一度起こったらあちこちで多発する同じような犯罪の繰り返しにも耐えられなかったのかなとも思われる。オリジナルなんてない、あるのはデータだけだ。それを身体化しているだけ的なポストモダン闘争とかあった時代に、それにあらがいつつ、彼が在ったのかな。だから織田をキャストして椿三十郎をやる大たんな挑戦を敢えてしでかしたのか。

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