mixiユーザー(id:2566286)

2021年09月26日12:20

39 view

の・ようなもの


の・ようなもの、おもしろかった。とてもアヴァンガルドである。最近観たのは数年前だけど、ヒポクラテスたちのような軽やかなほんわかの記憶だったけれど、そのときそんなに気付かなかったと思うけれど、ヒポクラテスたちの後に観たら、そのアヴァンギャ〜〜ルドがとても感覚される。モンタージュそのカットの仕方、繋ぎ、意味なく意味ある俯瞰のカドラージュなど、遊んでる。遊んでいるけど、しんととが夜中から朝の東京を歩くときのところ、マイペースに歩きながらも情景をくみ取り描写しっかりしていくところとか、森田の死ぬまでの姿勢なのかなと感じられてくる。ヒポクラテスたちのセリフ納得に笑えたけれど、こちらの作品では最初の方の銭湯のシークエンスでの噺家のチャットはあまりにも前衛すぎてついていけず。江戸のユーモアを粋に理解できなかったのかも。全体的に、ピア的にプラスティックとガロ的に泥臭いシュールが交じり合い、エイティーズにギャ〜〜ルドだ。感覚の宝島なセンスでビックリハウス。そろばんづくへの繋がり、なんの違和感もないセンス。むしろ、その間にそれからがあるのが不思議になるハウス。御手、ハウス、御手、ハウス。間宮兄弟が森田芳光のフィルモグラフィに違和感を前にあったけれど、いまは寧ろそれがナチュラルに思えてしまう。

ps
ヒポクラテスたち観たとき、漫画は当時はサブカルの先駆者というよりも文化的生活のど真ん中にメインなんだったんだなと思ったけれど、の・ようなものでの落語は日本人の心のど真ん中なのかな、となる。最終盤のセリフに、落語はなくなるかもしれないけど、そのときは日本もなくなる、とあったけれど、そうなのかな、となる。たしかに今は、薄れつつある日本の情緒があちらこちらに顕在する。

2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年09月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

最近の日記

もっと見る