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2021年09月09日15:49

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ただの休憩、その1

 ドラゴンが登場した。コモドオオトカゲは自分たちをドラゴンの末裔だと主張していたが、ドラゴンは宇宙生物だった可能性が出て来た。そのコモドオオトカゲとドラゴンは、いずれ会うことになるのだろう。
 先を急ぎたいのだが、少し、この話に疲れて来たので、休憩をはさむことにした。
 ある熱心な読者に、このシリーズの登場人物たちは、誰も皆、一人で暮らしている、と、指摘された。鋭い人がいるものだ。作品の筆者は、都会で一人暮らしをしている、という設定になている。その筆者に、孤独な人を見つめてもらいたい、と、彼ら、少しばかり奇妙な人たちを登場させたのである。一人で生きることの出来る人たちと、一人では生きて行けない人たちがいる。それについて考えたかったからなのだ。
 一人暮らしといっても、インターネットの世界に入り込んでいる人たちは一人というわけでもない。そこに肉体がないだけで、会話はリアルタイムで成立しているからだ。それがいいのか悪いのか、それについても考えていた。肉体がないのなら、それはいない、と、そういうことにはならない。その象徴として生まれたのが幽霊だったというわけなのだ。
 肉体があり会話も出来るが生まれと形状が違う。会話が出来て心もありそうなのに生物でないかもしれない。生まれも育ちも地球なのに形状だけが違う。肉体はないが会話も出来るし心もある、いや、心しかない。会話が成り立つのに妙に小さい。
 ただし、彼らには一つの特徴がある。二足歩行で会話が出来るということなのだ。いや、本当はそれも怪しい。幽霊には足がないという話があるし、登場人物の中には四足歩行と思われるものもいる。
 では、何をして人間と言うのか。何をして同種と考えるのか。
 そんなことを書きたかったのだ。

 このストーリーをはじめた数年前。筆者には、このストーリーの結末が見えていた。それは、決して明るいものではなかった。人間は残酷に、自分と少しでも違うものを排除しようとする、と、そうした考えが筆者にはあったからだ。しかし、意外と可愛い異生物たちの行動で、ストーリーが変って来た。これは小説ではないが、小説なら、ダメなパターンだ。しかし、ダメだからこそ書くことは面白いのだ。そして、そんな時の言い訳けは、いつだって同じなのだ。筆者は作家ではない、編集者なのだから、と。
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