『
ブラインドスポッティング』
オークランドに住む黒人青年コリンと幼なじみでキレやすい白人のマイルズ。
二人は同じ引っ越し会社で働く。
ある日、白人警官による黒人射殺事件を目撃することからドラマが動き出す。
題材としては近年よく見る人種問題や貧富格差ものであり、人種を超えた友情物語である。
展開に意外性を持たせているのが巧みな演出。
保護観察期間が残り3日という設定や運悪いタイミングでパトカーと遭遇するスリリングな瞬間、新たなスタートを切る門出などで予想をちょっとズラしてくる。
この辺の妙味と台詞がラップになっている発想のユニークさ(実際に見ないと想像がつかない)は特筆もの。
掃きだめから抜け出せない環境で当たり前と思っていた友情にすれ違いが生まれる。
意外にもシリアス一辺倒にはならず、むしろユーモラスでさえあるのも意外だった。
貧しい地元民と他所から入り込む富裕層の対比、樹齢140年とも言うキリカブに込められた意味がジワリと滲み出す。
劇中で親友同士の主演ふたりは実際にも親友だそうで脚本も手掛けている。
随所に今のアメリカのリアルが伝わる。
(WOWOW放送録画)
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