若い時に白山に良く登りました。友人と二人の時や娘と二人の時もありました。しかし一人で登った時は誰もいない登山道で様々な気配を感じたものです。
後ろから追い抜いていく何かの気配、動物たちに囲まれているのがよくわかる気配、神様が小さなモノや物陰に潜んでいるのがわかる気配、山の気配というのは不気味で面白くて怖くて偉大なものを感じたものです。
大木の根元からジワジワと清水が湧き出ている場所は命が生み出されている場所のように思えました。今も若い時の私の魂はあの場所で生まれ続けているような感触があります。腰を痛めてからは滅多に白山の懐に潜り込むことは無くなりましたが、今もその白い山派は私の視界のほとんどを占めているように思います。
白山には砂防新道と観光新道という二つの一般的な登山道が在るのですが、本当の白山を知りたければそれ以外の岩間道、中宮道などの上級者向けの登山道を味わうのが面白いです。ただしきちんと登山ガイドさんなどのベテランさんに案内をお願いするのが良いと思いますが。
ログインしてコメントを確認・投稿する