『
パリのどこかで、あなたと』
ネットでは簡単に人とつながれるが本音ではつながりにくい今の時代に捧げるラブストーリー。
『猫が行方不明』などのセドリック・クラピッシュが監督・脚本を手掛ける。
人の多い都会に住んでいても他人とつながりにくく孤独や不安からは逃れることはできない。いや逆に人が多いだけに余計に寂寞感を覚えるかもしれない。
同じパリの空の下で隣り合って暮らしていても互いの存在さえ気が付かずすれ違う人々。
SNSでは簡単につながってもリアルでは孤独を埋められない現代らしい物語。
誰もが自己主張が強く、自信に満ちているわけではない。
些細なことに傷つき動揺する純真な心をクラピッシュ監督は丁寧に描き出す。
ともすれば、もどかしさにいら立つがやがて監督の優しさに包まれる。
物流倉庫で働くレミー(フランソワ・シヴィル)とガン免疫治療研究者のメラニー(アナ・ジラルド)と職種も全く違う二人を同時進行で同じ問題を描き出した点が見どころだろうか。
睡眠問題に目を向けているのはメンタルをかたる上で重要なことかもしれない。
主演二人のキャスティングが良い。
どこにでもいそうな二人はあたかも鏡合わせのような存在を示す。
臆病になっている大人に向けて一歩ステップを踏み出す勇気を与えてくれる本作。
猫がいいアクセントになっている。
オンライン試写会にて。
12月 11日より YEBISU GARDEN CINEMA他で公開。
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