『
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
親友同士のガリベン女子高生が卒業を前に勉強以外に青春を体験してこなかったことに焦りを感じて卒業前夜のパーティーで弾ける青春コメディ。
ヒロインの一人モリーを演じるビーニー・フェルドスタインの兄ジョナ・ヒルが出演した『スーパーバッド〜』の女性版というのもあながち嘘でもない。
「俺たち…」シリーズで知られるウィル・フェレルとアダム・マッケイの製作総指揮の下、俳優オリヴィア・ワイルドが初長編デビュー。
初めてとは思えない手腕を見せつける。
高校生活の思い出を一晩で作ろうとする“その個々の出来事”自体は散々描かれてきたことなのでさほど新鮮味はないが、目新しいのは今どきの象徴のように様々なジェンダーや人種を超えること。
若者の特権は計算ではなく、自由におのれのパッションで行動するのだ。
だからこそ踏み外しても後で爽快感が残る。
周囲の個性的なキャラクターたちも面白く、どこかにお気に入りが見つかるのではないか。
そして一見、明るく振る舞い、バカをやっているような子でも内心は真面目に人生と向き合っていることを知る。
強いて難を言えば、主役である二人がガリベン女子には見えないこと。(笑)
少なくともビーニー・フェルドスタインはムリがある。
加えて、今どきのジェンダー問題や人種問題を織り込むならばヒロイン二人共に白人ではない方がよりメッセージは伝わったのではないか。
それにしても初監督作でこれだけ切れのある映画を作ったO・ワイルドのこれからが楽しみだ。
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