『団地』
阪本順治は好きである。王手やエトセトラ。イージスとか仁義なきとか小難しい話になるとよく分からないけど、いま思えば、傷だらけの天使なんか、アカルイミライに表される、よく分からない青春群像の先駆けだったのではないか(でも、どっちが先だっけ?)。サイエンス社会でなんでも分かるように思ってるこの社会で、日本昔話のようなフェアリーテールを表している。団地って、なんか、現代のムラみたいな感じだよね。だから、こうした噺がフィットする。ロマンがある。分かってるようでも分からないものがあるんだよ、って身近に隠れているファンタジーを呼び覚ます。沢山の映画に出る岸部一徳、でも、この作品は太陽にほえろのベースと死の棘と匹敵する、味わいがある。
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