少しずつ街にも活気が戻りつつあるのかもしれないが、コロナの感染状況を見ると手放しでは遊びに行きにくい。
たまたま仕事の谷間で時間が取れたのでBS,CS放送で鑑賞。

『シンク・オア・スイム −イチかバチか俺たちの夢−』
http://sinkorswim.jp/
公開時に見たかった1本。
シンクロ版『フル・モンティ』とでもいうべきか、それぞれ家庭も仕事も上手くいかない“負け犬”中年男たちが再起をかけるコメディ劇。
決して美しいとは言えない体型のオジサンたちが美を競うシンクロ大会を目指すという皮肉に笑う。
落ちこぼれたちがチームワークを持って努力する姿は若い頃よりも一回り歳を取ってからの方が共感を得られるだろう。
そもそも無知な若い頃なら新しいことに恐れずに飛び込んで行けたはず。
それが社会的に経験を積むことでどこか計算が先走り結論を決めつけてしまう。
生まれ変わるというプールの比喩や成否を示すタイトルは明確で、冒頭のシーンともつながる挑戦の大切さを訴える。
挑戦しないものは挑戦するものを笑うなかれ。
ただ、もう少し特訓を経てスリムにならないと大会の説得力は今一つかも。(笑)
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『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
http://hblmovie.jp/
去年の今頃に公開されていたのだが、気付かずにスルーしてしまった。
サンダンスで高く評価されたというのはある種の保証書のようなもの。
副題が思いっきりジョン・カーニーの『はじまりのうた』になぞらえている感じだが、まさしくその世界。
『ONCE〜』などのジョン・カーニー作品のファンは必見といえよう。
元ミュージシャンの父親フランクは妻を亡くして売れないレコードショップを経営して一人娘のサムと暮らす。
娘は音楽の才能がありながらも医師の道を目指すという。
ともかくポジティブな映画で、いい人ばかりが出ていて嘘くさいと思うかもしれないが、この前向きさが魅力。
大筋としては予定調和だが、それが作品の価値を下げているとは思えない。
音楽の力、人々の絆を信じたくなる内容にホッコリ。
娘の生き方に今どきの設定を当てはめているのも特色か。
ともすれば他の青春映画なら拡大して描くところだが、主眼じゃないのでさらりと流しているのだろう。
娘サムを演じるカーシー・クレモンズ自身が歌う曲の魅力が何よりも伝わる。
『へレディタリー』で怖い母親を演じたトニ・コレットの良き隣人ぶりにホッと胸をなでおろす。(?)
かつての洋楽ファンならば店内に置かれているレコードジャケットにも目が行くことだろう。
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コロナ禍で欝々とした昨今にはこうした心温まる作品もまた良し。
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