『
イエスタデイ』
自分以外の世界中がザ・ビートルズの存在を忘れてしまった「もしもの世界」のファンタジー。
ジャック・バースの原案をリチャード・カーティスが脚本化しダニー・ボイルが監督を務めたという。
ワンアイディアから発展したドラマなのか、実にテンポよく進む。
これは決してビートルズの物語ではなく、他の何かで置き換え可能なものだったろう。
あくまでも中心は自信を失くし、身近にいる大切な存在にも気が付かないミュージシャンが真実の愛へのめざめに気づくものだ。
その意味では手あかが付いたもので先は読めるし、ぬるい作品だと思うが憎めない側面もある。
だが、「もしもの世界」を描くにしてもリアリティラインがどこにあるのかが不明瞭。
ザ・ビートルズの影響を色濃く受けた某バンドは存在しないが、他の有名どころは存在する…とは、一体全体どうしたことか。
この作品には<バタフライ・エフェクト>があるのか、ないのかハッキリしない。
脚本のリチャード・カーティスの色合いが一番色濃い気がするが、ダニー・ボイルらしい疾走シーンも見られる。
個人的な好みでいえば、主人公はオリジナルの「オータム・ソング」を書くべきだったのではないか。(笑)
まぁ、そうはいっても存在するはずのない<ある人>の登場は少なからず驚いたが…。
エド・シーランが当人の役柄で出演しているのは人柄も含めてホッコリする。
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