『
初恋』
三池崇史監督らしい裏社会のアクション映画。
タイトルから受けるイメージとは違い70年代の東映ヤクザ映画を思わせる。
(親の借金の肩代わりで娘が売られるなんて、いつの時代だ。…笑)
もう少しアップデートするとしてもVシネ感がある。
コミック原作の映画化も多い三池監督だが、オリジナルの本作では彼の得意なバイオレンスジャンルに戻ってきた印象を受ける。
才能はあるが余命宣告を受けたボクサーがふとしたきっかけで知り合った少女を悪の手から守ってやるという比較的シンプルな筋書き。
緊迫した展開になるとちょっとずつ<手違い>が起きるというユーモラスさが生きる。
クライマックスのシチュエーションからデンゼル・ワシントン主演の『イコライザー』もチラリと頭をよぎった。
しかし、せっかくの舞台設定だが、小道具が十分生かせているとは感じられないのが残念。
ひとひねりアイディアが欲しかった。
癖のあるコミカルな役柄を演じた染谷将太もいいが、リミッターを振り切ったベッキーの怪演が傑出している。
これまで見たことないベッキーの姿は一見の価値がある。
余談ながらアメリカ盤で見たのだが、尺が日本公開よりも数分短い。
評論家によっては海外バージョンの方がテンポ良くなっているとも聞く。
ついでに…アメリカ盤の弱点として、一部中国語部分が不明になる。
(チャイニーズ・マフィアが登場するので…)
仕方ないのでそこだけ英語字幕を参照にしての鑑賞。
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