『
ミッドサマー』
人里離れた村での奇妙な祝祭話は『ウィッカーマン』、映像美は『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』として映画化もされたアーティスト“ヘンリー・ダーガー”のイラストを想起させるアリ・アスター監督(『へレディタリー/継承』)の長編2作目。
いかにもこの監督らしく、前作が逃れられない家族のしがらみの暗黒面ならば今回は片田舎の村社会における封建的な掟の負の側面を陽の光の下で描き出す。
祝祭というよりもカルト教の秘祭という方が似つかわしく、日が沈まない北欧の夏至を舞台にしたのは、いつになってもこの悪夢のような儀式が終わらないことを示唆するようだ。
明るくカラフルで美しい映像は一見の価値はあろう。
『ウィッチ(2015年)』が好きな人にも共感を得られそうな気がする。
『ベニスに死す』で老作曲家を惑わす美少年役だったビョルン・アンドレセンがカメオ的出演しているのも話題の一つか。
不条理なまでの封建的しきたりのバカバカしさを恐怖とマヌケなユーモラスさで突き放す演出が絶妙。
ログインしてコメントを確認・投稿する