『
クロール ―凶暴領域―』
水中動物パニック映画としては『ジョーズ』などのサメがよく使われるが、『ピラニア 3D』のアレクサンドル・アジャ監督はワニを使い新たなパニック映画を送り出してきた。
日本でも台風被害が続き他人事ではない水害だが、ワニが周辺にいるとなると恐怖も倍増。
まだるっこしい展開などなく、手短に状況説明をササッと済ませると次から次へと危険が迫る。
小気味よいくらい期待通りの危機が迫るので思わずガッツポーズをとってしまいそうになる。
水泳選手としてはメンタルがイマイチで伸び悩む娘ヘイリーに『巨人の星』さながらのスパルタ教育でたたき上げる父娘物語としても熱いものがある。
親のエゴに映らないような配慮と親子の絆を感じる脚本になっているので、自然と見ている方も力が入る。
ヘイリー役のカヤ・スコデラーリオのシャープさも的確。
見方を変えると、これは宇宙を水中に、エイリアンをワニに変えた骨組みに近いのではないか。
原題はCRAWL、もちろん泳法のクロールの意味でもあるが、「はらばって行く」「うじゃうじゃいる」というダブルミーニングになっているセンスもウマい。
家の構造を巧みに演出に生かしているのも好感が持てる。
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