全然時間が取れないので簡単に記して置く。
『ボーダー 二つの世界』
http://border-movie.jp/
原作が『ぼくのエリ 200歳の少女』の人と知ってとても興味を持っていた。
異形愛を感じる描写はまさに期待を裏切らない。
タイトルにあるボーダー、色んなものを分けるボーダーが示される。
国境線で違法なものを検査するというボーダーの設定に加え、男と女、人と人以外、美と醜、現実とファンタジー、北欧らしい空気感を伝える映像は原作未読ながら見事なものだと感じる。
特殊メイクを施したヒロインが見事で話の進展につれて引き込まれる。
ただし『ぼくのエリ』よりは寓話性が強くて少し距離を置いてみている部分もある。
唯一無二の美観はギレルモ・デル・トロが賛辞を寄せたのも当然ともいえる。
そして今回はノーカットで上映されたことにも大きな拍手を送りたい。
『蜜蜂と遠雷』
https://mitsubachi-enrai-movie.jp/
評判の良さから鑑賞。
クラシック音楽の映画は枚挙にいとまがない。
コンテストものも珍しいわけではないが、まずは“本物の演奏ありき”で挑んだ本作の志の高さを買いたい。
2時間足らずの映画にするには長すぎるという原作(未読なれど)を大胆に編集したのも結果的には良かったのではないか。
(前後編にしないことを条件にした原作者にも共感。)
それゆえドラマの掘り下げは少ないかもしれないが、紡ぎ出される音楽そのものが強く代弁するように感じた。
キャスティングも魅力的で、新人・鈴鹿央士の軽やかな天才少年も効いている。
ただ、一部で指摘があったように馬のメタファーはどうにかして織り込めなかったか。
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