『
あなたの名前を呼べたなら』
インドにおける階級制度の厳しさや性差別の問題を痛切に感じさせる。
大上段に社会派を謳うわけじゃなく、あくまでも一組の身分違いの男女のメロドラマとして描き出すのは分かりやすいし、女性監督らしい一面を感じる。
インド映画にはお約束の歌や踊りのシーンはない。
(自然な流れでは別だが)
それだけに真摯に問題に取り組んでいる証拠だろう。
丁寧な描写と時間をかけた展開は必要であったのだろうが、問題の行きつく先が分かっているだけにややもたついている印象も否めない。
本作の御曹司とメイドは厳しい階級社会のインドにおいては<理想的な関係のふたり>なのだろう。互いに自分の居場所をわきまえた上で生きる道を模索する。
それゆえに一歩踏み出そうとする勇気に背中を押したくなる。
だがカースト制度は禁止されたとは言っても、目に見えない壁が重く伸し掛かる。
余りに理不尽な未亡人メイドの扱いにいつの時代の話なのかと問いただしたくなる。
これを機に(ゆっくりであっても)変革が訪れることを願わずにいられない。
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ところで見るか見ないかは不明なれど、気になっている1本にオダギリジョーの第一回監督作品『ある船頭の話』がある。(9/13公開)
主演を柄本明が務めるのだが、どうもロケ地が私の生まれ育った近くのようなのだ。(笑)
そして幼少期には映画に描かれる渡し舟に乗った記憶も薄っすらとある。
キャストも魅力的だが、クリストファー・ドイルがどう撮影しているかは見てみたい。
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