mixiユーザー(id:11939455)

2019年07月06日02:41

117 view

『COLD WAR あの歌、2つの心』

『COLD WAR あの歌、2つの心』

 『COLD WAR(冷戦)』と題され、ポーランド映画となればアンジェイ・ワイダなどの名作が呼び起こされる。
しかも監督は『イーダ』でアカデミー賞外国語部門受賞のパヴェウ・パヴリコフスキ。
きりりと引き締まった美しいスタンダードサイズのモノクローム映像が印象強い。

 50〜60年代の東西冷戦期、ピアニストと歌手の年の差カップルの恋物語で、互いにひかれあうものの願ったようにはならずに別々の生き方を迫られる姿が描かれる。
この生き方も<冷戦>と見立てられているのだろう。
何も冷戦とは第二次世界大戦後の東西冷戦だけでなく、無意味な分断や断絶など諸々を包括する意味で使われているのではないか。

 そうしてみるとラストシーンからも違う意味が浮かび上がる。
民族音楽で人気を博した合唱団を政府がプロパガンダに利用しようとするのも比喩めいている。
さりげなく人種問題を絡めているのも同様なのだろう。

 映像の美しさもさることながら、全編にわたって流れる音楽も魅力的。
音楽には国境も垣根もないということでもあろうか。
時代や場所が移り変わっても常に音楽が包み込む。

 21世紀の現在、東西冷戦が終わってもまだまだ世界は不要な問題を多く抱える。
今こそ過去に学ぶ時ではないのか。

 本筋とはかけ離れるが、チラリと映るノートルダム寺院の姿に胸が締め付けられた。オヨヨ…。

4 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年07月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記