mixiユーザー(id:11939455)

2019年06月16日01:43

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『愛がなんだ』

『愛がなんだ』

 評判の高さが耳に入ってきて、観ようと思いつつ中々機会がなかったが、ようやく鑑賞できた。

 「恋は盲目、ホレた弱み、痘痕もえくぼ」、片思いで現実が見えない状況の諺は古今東西を問わない。
本作のヒロインもまさにその状態。
クズ男の本質が目に入らず、ひたすら尽くす都合のいい女になっている。
一途な愛情とストーカーの境界線、愛の成就と幸福との関係性など考えさせられる瞬間もある。

 角田光代の原作は未読だが、クズ男<田中マモル>と都合のいい女<山田テルコ>を演じる二人の俳優がピタリとハマっている。
特に山田テルコ役が岸井ゆきのじゃなかったら大幅に減点だったかもしれない。

 映画はどうしようもない人間の弱い部分を描いてみせているが、それでも愛さずにいられない魅力も併せ持つ。
出てくるキャラが皆不器用で今泉監督の観察眼の冴えた一作ともいえようが、少々長く感じてならない。
山田テルコに焦点を絞ってバッサリカットしても良い部分もあったのでは。

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