『
僕たちは希望という名の列車に乗った』
戦後、ドイツが東西に分裂してもまだ壁は出来ていなかった。
先祖の墓参りなどの所用で、ある程度西側へも行き来できていたころの話。
ハンガリー動乱に2分間の黙とうをささげたエリート高校生らが国家によって締め上げられてゆく怖さが描き出される。
もっとも国民の手本となるべきエリート教室だからこそ厳しい管理を強いられたのかもしれないが…。
たかが子供の思い付きの2分間程度の沈黙で大の大人が大慌てするなんて滑稽にも思えなくもないが、それが史実であるだけに当時の国家体制の歪みが重くのしかかる。
子供らしい無垢な心と、見守る親世代のまなざしの葛藤が透けて見えて話に奥行きを感じさせる。
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』でも知られるラース・クラウメ監督の手腕は確か。
色彩を抑えた画作りも当時らしさを感じさせて効果十分。
当時の東ドイツを感じさせる期待の若手、ベテラン実力俳優らによる演技も見ごたえある。
しかし長い邦題だ。(苦笑)
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