『
ヘレディタリー 継承』
出演作が続くトニ・コレット。
コメディ映画『マダムのおかしな晩餐会』の役も中々に怖さがあったが本作での彼女はレベルが違う。(笑)
トニ・コレットが演じるお母さん、怖すぎ。(笑)
そして胸くそ悪くなる映画。
観客の感情を揺り動かすのが優れた作品の指標だとしたら間違いなく傑出した1本。
ハリウッドにありがちなホラー映画と思ってみているとトンデモないところへ連れていかれる。
衝撃ともいえるラストに半ば茫然とするのだが、何でもアリ・アスター監督が自身の家族を思い浮かべてホラーにしてみたらどうなるか…みたいなことだったようだ。
(自身のセラピーとして描いたという。)
他所からくる怖さより、身内という逃れられない関係に潜む怖さは最上級かもしれない。
そう思うとぶっ飛んでいる最後の顛末も何となく<怖さの正体>が透けて見える。
ある意味<家>から逃れることはできないということだ。
冒頭のドールハウスから実景に変わっていく演出も本作の特徴を巧みに伝えている。
キャスティングがよく、トニ・コレット以外にも(唯一まともな)父親を演じるガブリエル・バーン、兄貴ピーター役のアレックス・ウォルフの神経に触る芝居の上手さ。
何より妹チャーリー役のミリー・シャピロが持つ異様さは特筆もの。
よくぞこの子を見つけてきたと言いたい。
重要と思った人物があっけなくフェードアウトしたり先が読めない展開が余計に混乱させる。
確実にトラウマを植え付けられそうなショックシーンは心臓の弱い方は要注意。
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