『
テルマ』
ラース・フォン・トリア―の甥っ子ヨアキム・トリアーによるホラー映画。
ホラーとうよりオカルトというべきかもしれないが、美しく透明感ある映像からは怖さはあまり感じない。
一人の女学生の成長物語とも取れるが、無自覚な自分の力の扱いに戸惑うのは若者に共通するのか。思春期の危うさをスーパーナチュラル系のエンタメにしたためている。
またスタイリッシュな映像美も特筆すべき点だと思うが、いかにも北欧や東欧からしか出て来ないようなもの寂しさを感じる。
監督が影響を受けたというベルイマンや『AKIRA』の匂いもしっかりと感じられるし、大人しめのヒロインの特殊能力が覚醒する様からデ・パルマの『キャリー』が引き合いに出されるのも分からなくもないのだが、それ以上に別のフレンチホラー作品が脳裏をよぎる。
いったんそれが浮かんでからは、もうそれにしか見えなくなって困った。(苦笑)
偶然似てしまったのだろうが、公開のタイミングがちょっと悪かったかもしれない。
観る者によって受け取り方が別れそうなラストも欧州映画を感じさせる。
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