『
ブレイン・ゲーム』
予知能力のある男が連続猟奇殺人事件の犯人を追う。
犯人は誰なのか、そしてその目的は…?
アンソニー・ホプキンス、コリン・ファレルといった実力俳優が顔をそろえたスタイリッシュサスペンス。
『トゥー・ラビッツ』で評価されたブラジル出身のアフォンソ・ポイアルチ監督のハリウッド進出作でもある。
予知能力と触れたものの残留映像が脳裏に浮かび上がるという特殊な設定。
ともすると安っぽいエスパー物になりがちだが、主演ホプキンスらの存在感で有無を言わせない。
そのスタイリッシュな映像こそが最大の特色であり見せ場であろうとは思う。
「もしも…」の仮想世界を多層にみせるのはどこか既視感もなくはないが、それなりに楽しめる。
独自の映像美を見せる撮影監督はブレンダン・ガルヴィン。
ターセム・シン監督と組んだこともあると聞けばなるほどと納得もする。
犯人像の意外性はあまりない。(というか公式サイトでは明かされている。)
着眼点は犯人解明ではなく、むしろ“意表をつく動機”の正当性にある。
ここには現代社会の抱える“生命の尊厳”にもかかわる一筋縄でいかない問題が横たわる。
アンソニー・ホプキンスの揺れる心情が実に渋い。
(ただ、とてもダークなテーマと映像なので、万人受けはしないかも。)
原題はSolace。「慰め」という意味で意図は分かるものの、さすがに直訳は邦題につけにくかったのか。ただ、ありがちな邦題になった気もする。(苦笑)
10月6日より 新宿武蔵野館にて
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