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2018年09月30日23:17

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9月に観たもの

この9月はなんと雨の多い月だったのだろう。
気持ちの良い晴れが殆どなかった。
月末まで台風の影響で雨風強いし。
まあ過去にも台風の誕生日はあったけど。
月半ばにまた恒例の大学の組合の全国規模の集会があり、
今年は岡山だったのだが、三日間の滞在中、一日はひどい降り。
二日目もぱらつき、最後の日にようやく晴れた。
それでも集会の前に岡山城と後楽園を観て、
集会後には倉敷に足を延ばした。

映画は邦画三本。濱口竜介監督作品初体験。
なかなかに不穏。すごい力技。

<映画>
・寝ても覚めても (テアトル新宿) 9月1日
http://netemosametemo.jp/
すごい作品。こわい作品。
こんな東出くんは初めて見た。これは新境地だと思う。
同じ顔の男、でも全然違う人格。
地表から浮いて生きてるような麦と好青年の亮平。
麦と亮平が初めて顔を合わす場面での
亮平の”睨み”が目に焼き付いて離れない。
善悪でははかれない恋情。
彼女の行為は責められても仕方ないけれど、でも分かる気もする。

・きみの鳥はうたえる(新宿武蔵野館)9月12日
http://kiminotori.com/
これはもう柄本佑、染谷将太、石橋静河というキャストで勝利している。
黄金のバランス。ことに石橋静河の無垢で健全な感じは素晴らしい。
彼女でなかったらこんなに心地よく感じられなかっただろう。

・ハッピーアワー(キネカ大森)9月22日
http://hh.fictive.jp/ja/
5時間17分の長尺。でもすごくスリリングで見入ってしまった。
(ワークショップと朗読会のところはちょっと我慢を強いられたけど)
それぞれにタイプの違う四人の女性が皆魅力的。
あとを引くというか、
あのひとたちはあれからどうなったのだろうとずっと気になる。
神戸という舞台も良い。
桜子さんが歩く芦屋川の辺り、ライトのヨドコウ迎賓館に近い場所だ。
私も歩いて写真を撮ったことがあるのですぐ分かった。

<展覧会>
・感じるパール展 (銀座ミキモト) 9月4日
https://www.fashion-press.net/news/41233
ミラールームに飾られて無限に増幅してゆくようなシュールな展示。
異世界に来たような気分。
畳んだ天使の羽根のような真珠の連なりは見事だった。

・没後160年記念 歌川広重 (太田記念美術館)9月8日
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/2018/utagawahiroshige160
太田記念美術館には結局どの展示にも来ている気がする。
広重の「名所江戸百景」も「東海道五拾三次之内」も大好きで見飽きない。
美人画や花鳥画は初めて見るものもあって楽しかった。

・春日権現験記繪―甦った鎌倉絵巻の名品―(三の丸尚蔵館)9月9日
http://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/tenrankai81.html
修復されて色も綺麗だし、隅々細かいところまで面白かった。
盗賊に奪われた御神鏡を取り返しに攻め入っていく場面は、
長刀で相手の足をざくっと切り落として、
血がぴゅーっと出てるのが、妙にとぼけた味わい。
まあ絵巻物ってそういう表現が結構あるけれど。
雪を被った山の絵はしんとしてとてもうつくしかった。

・昭和館で学ぶ 『この世界の片隅に』(昭和館) 9月9日
http://www.showakan.go.jp/events/kikakuten/index.html
三の丸尚蔵館に行った帰り道に立ち寄った。
放送中のドラマで関心を持ったのか結構若い人も多かった。
私は少しはこの時代の道具や物を知っていて懐かしいものもあるけれど、
若い人が直接目にするのは初めてかもしれないな。

・澤寛『ワンダーウォール』展 (AL gallery) 9月19日 
https://www.anemo.co.jp/movienews/event-movienews/wonder-wall-20180911/
トークやライブのイベントにも参加したかったのだけど、
いかんせん岡山行きの日取りとかぶっていたし、
帰ってからも疲れが出ていて、最終日にようやく滑り込み。
とりあえずシナリオ付き写真集が購入出来て良かった。

・土佐山内家の能楽(国立能楽堂資料展示室) 9月23日
https://www.ntj.jac.go.jp/nou/event/1947.html
ずらりと並んだ面は圧巻。古い能面は本当に趣深い。
同じ役柄の微妙に違う面をしげしげと見比べた。

・没後50年 藤田嗣治展(東京都美術館)9月30日
http://foujita2018.jp/
台風前のせいかそれほど混雑していなくて
理想的にゆっくりじっくり観られた。
国立近代美術館所蔵のものは結構何度も観ているのだけれど、
初めて見る作品も数多く新鮮だった。
どんどん変わり続けていったんだなあ。
中南米を旅した時の「ラマと四人の人物」の色味はとても好き。
監督した「現代日本 子供篇」も興味深かった。

<旅行>
岡山〜倉敷 9月14日〜16日
・岡山城
http://okayama-kanko.net/ujo/index.html
・後楽園
http://www.okayama-korakuen.jp/
・倉敷 大原美術館
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/index.html
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