mixiユーザー(id:2566286)

2018年07月12日00:47

184 view

IMAMURAとWAKAMATSU 2


若松孝二作品の中に『松居一代の衝撃』というのがあることが衝撃である。ところで、黒澤明作品の中で今のところベストは『用心棒』である(何がベストかは今後、この後の嗜好において変わってくるかもしれない)が、かなりエンタメしている観はあるけれど、とあるテレビ番組で、映画が斜陽化しヒットに確実に繋がるようにしながらもバクチ状態で作品を製作しなければならない状況のなか、金がかかる黒澤作品であるがゆえ、東宝は独立プロの話を持ちかけ、当たれば、黒澤プロにもそのまま儲けが大きくころがってくるといったハナシがあったが、なるほど、黒澤プロは独立プロダクション第1作としては確実にヒットとなる作品をつくらなければならないから、とてもエンタメを狙ったもので創ったのか、と思えてくるものあり、用心棒のエンタメ度、納得する。ところで、『ええじゃないか』を久しぶりに観る。前に観た時より面白かった。『復讐するは我にあり』がヒットしたから松竹と提携でき今村プロはこれを製作できたとウィキにあったが、『神々の深き欲望』同様のよっしゃ集大成やったる的な意気込みのエナジーを感じる作品。負けの美学というか負の美学というか、時代的なものか、そこらへんが尻切れとんぼしている観があるけれど。同時代の『影武者』を久しぶりに、美学的に見比べたくなる。ばいざうぇい、『松居一代の衝撃』は東映と提携して高い製作費で制作したらしいけれど、内容がひっかかりピンク映画として小規模公開となり、大赤字となったらしい。なんか、かなり衝撃である。




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年07月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る