『
ザ・スクエア 思いやりの聖域』
意識高い系による意識高い系のための意識高い映画…という第一印象。
『フレンチアルプスで起きたこと』で場違いな苦い笑いをとったリューベン・オストルンド監督。
本作もハネケの『ハッピーエンド』のように何とも皮肉なタイトルがつけられる。
欧米人ネタでは時に笑えないブラック・ジョークが登場することもあるが、まさしくこの監督の魅力はそこにある。
しかし往々にしてジョークはその人の本音が包まれているものでもある。
登場する現代美術館のキュレーターはうわべを繕うが、本質は自己中で相反する人物。
スリを捕まえるための行動一つとっても<良識ある大人>とは到底思えない。
彼の美術館で扱うアート作品も正直意味不明。
高尚ぶっても現代アートなんてそんなものと皮肉たっぷりに描き出す。
意識高いキュレーターには大きなブーメランが戻ってくるのだが、そこも含めて終始イラつかせる。
映画自体を不毛な現代アートに仕立て上げたかのような作品だが、猿のパフォーマーだけでも一見の価値はあるか。
ただ、内容にたいして長い印象は否定できない。
カンヌでパルムドール?まぁ、そうでしょうよ。(笑)
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