『
ラッカは静かに虐殺されている』
言葉を失うとはこういう時に使うものだろう。
余りに出口の見えないシリア国民の姿に何も言葉が見つからない。
ただただ今を生きる人には見て欲しいとしか…。
シリア内戦でISに迫害を受けるラッカ市民たち。
外側から描いたケースは他にもあったが、これはラッカに暮らす市民ジャーナリスト集団RBSSの命がけの告発映像。
武力で威圧するISに対抗してスマホを用いSNSなどを駆使してISの欺瞞を暴き出す。
ニュース映像では伝わらない(あるいは検閲されない)真の現地映像は強烈の一言。
道端に無造作に転がる死体、命の尊厳など微塵も感じられない残虐な処刑シーン。
吐き気を催すほどの映像の連続につい下を向きがちになってしまう。
武力行使する独裁権力の常で、ISのプロパガンダ映像は実にカッコいい。
実情を知らない無知な若者なら惹かれて入隊するのも分からなくもない。
告発する方もISも映像を利用することでは一致するところが現代的か。
国外に逃げたメンバーにも執拗にISの手が迫るが、そこには思わぬハードルも浮かび上がる。
それでも彼らは絶望の中で希望を信じて生きている。
タバコに書かれた注意書きが子供だましのように映る。
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