『
きみへの距離、1万キロ』
久々にやってしまったな…というのが本音。(苦笑)
デジタル機器やインターネットの普及は世界を大きく変えた。
北アフリカにある石油パイプラインをデトロイトから石油泥棒にあわないようにと遠隔操作のロボットを使って監視するのが主人公ゴードン(ジョー・コール)の仕事。
しかし、毎日砂漠ばかり映し出される風景は退屈以外何ものでもない。
これで世のため人の為になっているのかと疑問がわき始める。
2016年に公開された『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』の、監視ドローンをクモ型(ただし6本足)ロボットに変えて、監視対象をテロリストから石油泥棒に置き換えたような印象もある。
実際、前半はその色合いが濃くて、監視対象に違いはあっても権力への批判を込めた社会派作品なのかと思っていた。
『アイ・イン・ザ・スカイ〜』で遠隔地から現地の幼い子供に感情移入させたように、本作でも現地の名もなき一人の少女を通して地球の反対側からつながる様子を描く。
少し低予算で上記作よりもスケール感は劣るとはいえ、悪くない出だしだと感じていた。
恋人と別れ、人生に失望していたゴードンの人生に希望を与えるという点では、定番だが物語としては「あり」だと思う。
少女とクモ型ロボットの交流も絵的な面白味を感じる。
そして舞台のデトロイトも北アフリカも乾いた砂漠地帯で、二人の心の比喩でもある。
…が、なぜか途中から社会派からメルヘンに路線変更したようで肩すかしを食らった。
あるべき落とし前も不十分で、なんだか随分と距離を感じてしまう。
なるほど、それでこのタイトルなのか。(苦笑)
(シネマカリテには映画に登場した本物のクモ型ロボットが来日中)
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