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2018年04月11日00:10

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『BPM ビート・パー・ミニット』

『BPM ビート・パー・ミニット』

 BPMとはクラブ・ミュージックでも知られる音楽のテンポを表す数値、…と同時に医学用語では心拍の速さを表すものである。(生きていることの証左としてひっかけたタイトルなんだろう。)

 HIV/エイズにまつわる不当な偏見や差別は今でもなくなったとは言えまい。
‘90年代初頭にはまだHIVに効果の高い薬がなかった。
それゆえことはさらに深刻で、同性愛者自体も強い差別の元にあった。

 フランスで著名なAct Up-Parisという活動家たちの命がけの抵抗を通して語られるヒューマンドラマ。
自身もAct Up-Parisのメンバーだったというロバン・カンピヨ監督の体験も元になったという。
感染患者には一刻の猶予もなかった時代で、明日をも知れない若者たちが理解ない政府や製薬会社に抵抗運動を見せるさまをリアルなタッチで描く。

 フランスには古くから<5月危機>など抵抗運動や革命がしばしば起きている。
(一番はフランス革命か?)
ある意味、抵抗活動は歴史と伝統と言ってもいいのかもしれないが、前半の過激派も穏健派も交えた激しい討論の様子は、今どきの日本人ではついていけないのではないか。
後半に入って一組のゲイカップルのロマンスで話に入りやすくなるものの、正直少し長い気もした。

 余りに過激な活動に共感しづらいのも本心だが、強者はここまでのことをしないと弱者には耳を貸さないものかもしれない。

 社会派映画ではあるが青春映画の澄み切ったような印象も残る。
ほぼ無名の若者たちの群像劇だが、さすがにスター女優アデル・エネルのオーラは感じる。

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