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2018年03月31日20:23

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《映画》上質の社会派3本立て

我が同窓会にも適度な潤滑油を注いでいただいていた母校の校長が本日で退任された。
校長の出身高校は県内でも有数の名門伝統校。
そのDNAを、創立わずか54年程度の我が母校にも移植してくれようと尽力していただいた3年間。
同窓会用の部屋を提供し、校歌祭へ参加し、応援団を作り高校野球に声援を贈り、生徒たちとの触れ合いを大切にしていた。

同じく我が同級生から中学校校長就任の報。
すでに同級生の数人が小学校の校長や高校の副校長を勤めているけど、今回新任した校長はいかにも金八先生のような正義感あふれる熱血漢。
市内でもワーストレベルの荒れた中学では教頭を拝命して正に適材適所だったはずなのに、生徒たちに人気が出すぎた管理職ゆえ、おそらく上からのクソくだらないジェラシーが噴きあがったのだろう。わずか1年で交代だ。
体制に負けない校長であって欲しい。
これからレビューする映画の主人公たちのように。

カチンコ映画レヴュー
自己評価は高いけど、すべての人にはお勧めできない『社会派作品』、合わせて3本、立て続けに鑑賞することができた。
映画を通じて知ることのできる正義。
フォト
045『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』★6.
満点★5超えの年間ベスト級作品。
不覚にも作中、5,6回は泣かされた。
この史実をスピルバーグが撮ってくれて本当に幸せだ。
バックに流れるジョン・ウィリアムズの楽曲。
そして、言わずもがなメリル・ストリープ+トム・ハンクスハート達(複数ハート)

この作品に出合うことのできた日本人は、右向きの人でも納得することができるのだろうか。ましてや、官邸や官僚の人々の感想とはいかがなものだろう。
それとも、エンドロールとともに席を立つ少なくない客たちは、産経新聞や読売新聞側の読者たちなのだろうか。

朝日新聞は好きな新聞ではないし、赤旗には触れもしない。
とはいえ、ワシントンポストやニューヨークタイムズの果たした使命の伝承には、将来作られるかもしれない「財務省ペーパーズ」の主役でなるであろう朝日の人たちに、ほんの少しだけ期待したい。

『ペンタゴン・ペーパーズ』の物語は確実に『大統領の陰謀』につながっていく。
しかし、この映画を午前十時の映画祭9で観るためには、あと1年も待たなければならないようだ。
名画座・川崎オスカーなら、即座に2本立てのプログラム上映を果たせるのだが。

フォト
044『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』★4.5
日本映画で「ヒトラー」と主題、副題をつけておけば、反戦の人たちが寄ってくる。
おいらもその一人。
しかし、原題を調べるとその映画に「Hitler」と付けられているものはほとんどない。
ようやく見つけた1つが『アドルフ・ヒトラー/最後の10日間』-HITLER: THE LAST TEN DAYS-。そんな程度。

本作も原題は『Darkest Hour』、暗黒の時間である。
そりゃそうだ。この映画の時代背景はチャーチルが就任してわずか1か月にも満たない日々の右と左のせめぎあい。
『ダンケルク』アナザーストーリー。
とてもヒトラーから世界を救った男には感じない。
このあとの5年間が気になって★5は付けられなかったが、ゲイリー・オールドマンの名園と辻さんのオスカー受賞に敬意を表して★4.5。

気の狂った独裁者に攻められた国民は、命を賭けて国土を守る。
それはそれで正義なんだけど、和平を守ろうとする片翼にも理解ができる自分がいた。
影となってチャーチルを支えるファーストレディの立ち居振る舞いが、今の日本にはとてもとても羨ましい限り。

フォト
043『BPM ビート・パー・ミニット』★5.
強い映画である。
そして、観るためには勇気のいる映画である。
息詰まる143分。無音のエンドロ―ルが流れていく。
館内の客が1人も立つことなく、いや、客電が点くまで誰もがシートに座り続けるしかできないプロフェッショナルな観客席。
市民グループのデモ活動やアクティビストはとても苦手な存在なのに、素直に深く心に刻み込まれた秀作。
決して、誰にも薦められる作品ではないけれど。



■文書改ざん「民主主義の土台崩れる」 官邸前で抗議デモ
(朝日新聞デジタル - 03月31日 01:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5050472作り
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