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2017年12月31日12:06

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カラックスとフォントリアー15

時間の都合で第5章まで観てストップしていた『ドッグヴィル』、第六章から後を観る。

映画オタクのカラックスはジャンルにこだわる(けれど物語らない)けれど、フォントリアーはジャンルではなく説話にこだわる。とても説話的。とても優しかった人たちがやがて、冷たくなりました、とさ、的な展開。人間の本能の顕われなどではなく、突然変化して、次々と現れては只々、難題をグレースに投げかける。翌日に知らぬ間にインベーダーに変化した町の人々のようなSF的である。ってよりやはり、物語的である。

フォントリアーはジャンルにこだわらないけれど、もしジャンルで言うならば、ホラーである。人々の突然変異を言ってるのではなく、グレース、すなわち恩寵が町に突然やってきて、やがて皆殺しを浴びせる。ダミアンオーメン、おーマイゴッドのようである。

演劇的空間に感じられるのは、あの剥き出しのセットによるものと思っていたけれど、さにあらず。寧ろ照明がそう感じさせていたのだ。落とされる照明、ステージのよう。

ベンギャザラの家での、カーテンを開けてライトだけで語られる光景、とても美しかった。


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