『
オリエント急行殺人事件』
著名な推理作家アガサ・クリスティーの人気原作でこれまでにも映像化がされている。
原作が余りにも有名なため、謎解き云々は置いといて豪華なキャストの余技を楽しむのが正解か。
それぞれが主役をはれそうなスター俳優を揃えることがこの手の定番となっているが、本作もそれを踏襲。
ポアロ役のケネス・ブラナーが監督を務め、他のキャストにはジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォーなどなど実に華やかな顔ぶれ。
シェークスピア俳優でもあるケネス・ブラナーだけあり、文学の映像化は手慣れたものか。
列車の中という密室劇で派手な撮影は限られるが、列車が吹雪の中を走る大きなスクリーンを生かした構図は見どころの一つ。
移動ショットの長回しもワイドスクリーンを意識してのものだろう。
“最後の晩餐”まで登場するとは思いもしなかったが、その辺も古典劇に通じるものがある。
ただ、最後の晩餐の意味合いと照らし合わせると、内容と合致していたのかはやや疑問にも…。
これまでのポアロ像の中では最も若々しいイメージで、真実か正義かで葛藤するシーンは人間ポアロを感じさせる名シーンであろう。
個人的に目を引いたのはポアロの口髭。
大きな口髭の手入れに隠された謎(?)が一番ツボだった。(笑)
余談だが、オリエント急行列車内にGODIVAのチョコが見受けられる。
映画化に当たりコラボしたらしいが、ほかならぬポアロの出身が同じベルギーだからということ。
(実際に映画の舞台の1930年代にはギリギリ存在はしていたが、そこまで有名なブランドになっていたわけではなさそう…。)
シリーズ化は決定なんですかね?
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