ゼアウィルビーブラッド、見入っちゃう。かつて観たときは?だったけれど、かつての感想よりは今回はよいが、アメリカ映画の伝統の系譜的だけど、エリッヒ・フォン・シュトロハイムもスコセッシももう既にやってるようなものだと今回も思ったけれど、絵的にはアルトマンのギャンブラーやスコセッシのレイジングブルの方がよいし、ラストのI’m finishedと言うロングショットからエンドクレディットにはキューブリックしちゃっていて、なに?だけれど、音響と映像の合体、引き入れられてしまった。エデンより彼方へ、もよかった。これは前回は奥さん善い、ダンナさん悪いって感じの見方だったけれど、奥さんは貴方のこと理解できないわ、とダンナに言ってても、ダンナと同様の質、というか、性というか、その天然的なものなんら変わりないものであると今回は思うにいたる。アントニオーニのようなSAFEと違ってジュリアンムーア、今回はアメリカ映画のもつ力強さ表す。物語世界を偶然を受け入れることによって現実へ向かえるウディアレン、敵は他者ではなく己であることを言わんとするスコセッシなどもまた、ふむふむとなるが、もはや絵、映像の陳列となる、悪い意味ではないそれが、ポールトーマスアンダーソンやトッドヘインズにはある。ハリウッド映画、というか、アメリカ映画の物語性を援用させながら、映画の本質めいたものを表すところ、やはり観いちゃうのである。
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