世間の心部

お金は裏切らない。
確かなものだ。
みな一直線にこの道をひた走る。
競争だ。
負け組は愚か者。
そこに因果応報などはない。
信仰もない。
まして精神論など無い。
こういう類いは狂人であり。
お金だけが真実なのだ。
このことにはあまり言える事はない。
現実そうなのだ。
ただ私が見るに、お金は不安定そのもの。
それを追う生活は夢幻だと思う。
足るを知って節約すれば、段々貯蓄する。
しかしまぁ、世間の人は一瞬で大量の収入を得る方法をありがたがる。
宝くじやギャンブル必勝法等だ。
結婚も家庭も仕事も、お金のため。
ここには人生成功として、人徳ありげな振る舞いを
学ぶ者も多い。
成功者は、そうやって人心を掌握すると。
確かに貧しいよりは富んでいる方が、人徳的な考えはし易い。
しかし上記の道は真っ暗だ。
それでいて競い駈けるのだから、
ドギドギ心臓に悪い。
怨みを買うのは成功の証とも言う世界は、安心は無い。
安らぎなど、何の腹の足しにもならない綺麗絵だろう。
世間の中心はこういうのが憧れの道なのだ。
考えるのと実際は違う。
しかしお構いなしだろう。
すべてお金のためなのだ。
しかし何かが違うと思えてくれれば
また違うのだが。
この道には光はない。
最も光り輝く花形に見える闇黒の道だ。