『
ギフト 僕がきみに残せるもの』
アメフトのスター選手だったスティーヴ・グリーソンがALSになっていることを知り、生まれ来る子供に向けて残したビデオメッセージをメインにつづられる闘病記。
そこには深い家族愛と懸命に生きる大切さが綴られる。
難病を扱った間違いない感動系ドキュメンタリー映画。
ALSといえばアイス・バケツ・チャレンジの記憶もまだ鮮明だが、現実に病気と闘う人の苦労は見守る家族も含めて想像を絶する負担を強いられる。
もちろん当人の苦悩も十二分に伝わるが、支える妻の健気さが印象深い。
元々、活発的だった性格が知れるとなおのこと。
運動選手が身体の自由を奪われるということは落胆の差が大きいが、病にかかってからのアクティヴさは驚嘆。
生まれてくる子供と遊ぶことも…いや抱くことも出来るか不明な中で、存在しない子供にたいして父親になろうとする過程は心を打つ。
ただ、治療のための高度医療は彼が資金面で余裕があったればこそで、平均的な家庭なら違う展開にもなっていたかも…。
本作が他の難病ドキュメンタリーと違う点といえば、病気になった自分のことだけを考えるのではなく、そこから社会問題へシフトしていくあたり。
利己から利他へ向かうあたりはアメリカ社会の優れている点を感じた。
誰しも死は避けて通れないものだが、時間が有限であることに気が付かず人生を浪費していないだろうかと自分に問いただしたくなる。
ログインしてコメントを確認・投稿する