『
スパイダーマン: ホームカミング』
もはやリブートになれたとはいえ、さすがに短期間に3人も変わるとは思いもよらなかったが、これまでのスパイダーマン・シリーズとの違いは単独ヒーローものではなく、あくまでも『アベンジャーズ』の枠組みということだろうか。
(新型スーツのハイテク化に顕著。)
若僧版<デッドプール>という評判も耳にするが、なるほどウザったいほどの軽いお喋りとユーモラスさは同意したくもなる。(笑)
スパイダーマンとして町内をパトロールする毎日に飽き足らず、もっと大きなことができるとトニー・スタークに詰め寄る辺りはいかにも成功の果実をとり急ぐ若者気質が表れているし、苦い教訓もまた然り。
脚本も抑えるツボがしっかりしていて安心して楽しめる。
本作が過去のトビー・マグワイヤやアンドリュー・ガーフィールドと違う点は“より若い”こと以外に楽しい学園生活と仲良しバディが描かれること。
オタクのポッチャリ君とのナイスコンビは良い味付けになっている。
今回のスパイダーマン映画の軽やかさはトム・ホランドの持つ資質によるところが大きいのではないか。
町内自警団のスパイダーマンの敵役バルチャーにかつてバットマンを演じたマイケル・キートンを配するあたりは思わずニヤリとしてしまう。
ピーターがロマンチストならバルチャーは酸いも甘いも噛分けた現実主義者の代表。
社会の辛酸をなめてきた大人には共感できる点があるのも作品に奥行きを持たせる。
しいて疑問点を言えばリズはピーターのどこを気にいったのか…だ。
(ピーターがホレる理由はよくわかる。)
リズとの“清算”が不十分な点は続編待ちということなのだろうか。(続編ありきの作りは好きになれないが…)
学友たちが存外いい子ばかりというのは逆の意味で意外だった。
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