『
きっと、いい日が待っている』
1967年にデンマークの児童養護施設で起きた出来事をベースにした作品。
『THE KILLING/キリング』のチームが集結したことも話題の一つで、実力派俳優らの競演が作品に厚みを持たせる。
宇宙飛行士になる夢を持つ10歳のエルマー(ハーラル・カイサー・ヘアマン)と現実主義者で3つ年上の兄エリック(アルバト・ルズベク・リンハート)がコペンハーゲンに母と暮らす。
ある日、母の容態が悪化して入院。兄弟は施設に入れられることになるが、待ち受けたのはいじめや体罰の日々。
兄弟は母が迎えに来る日を耐えて待つと決意する。
今では昔話かもしれないが、かつて学校の教師には体罰がつきものだった。(苦笑)
この映画で取り上げる施設はもっと過酷で体罰の域を超えた信じがたい暴力による子供たちへの支配が蔓延している。
正直な所、子供好きには正視しがたい場面もあるのではないか。
この手の養護施設の劣悪な環境を糾弾する作品としては定番の内容だが、ともかく施設の校長を演じるラース・ミケルセンがおっかない。(褒めてます)
このキャスティングだけで成功したようなもの。
アポロ月面着陸が時代背景にあるが、弟エルマーの夢を宇宙飛行士になることに設定したのは非現実的であっても夢見ることが生きる原動力となっていることの裏付けに他なるまい。人生に夢や希望は大切。
愛らしい兄弟を演じた少年らはこれが長編初出演(エルマー役は映画自体がデビュー作)ということだが、顔つきが役柄によくあっている。
デンマークの60年代当時の風俗再現も目を見張る。
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