「直木賞のすべて」というサイトの管理者である川口さんと一年半ぶりにお会いするため銀座まで出向いた。ここ数年、直木賞発表直前の土曜日に開催される受賞作予想イベントである。今回で七回目とのこと。
予想はどうでもよくて、予想以外の雑談が楽しい。何しろ参加者七名が元角川の編集者だったりKKベストセラーズの現役編集者だったり作家の研究家だったりと一筋縄ではいかない人ばかりなので、単なる文芸の話にとどまらず、出版社の裏話や体験談などに盛り上がる。川口さんは好きで直木賞研究をしているだけなのに、サイト経由で「どうしたら直木賞が取れますか?」という質問が来たりするらしい。
川口さんは研究に没頭する時間を確保するため、会社は正社員ではなく契約社員にして週に四日だけ働いているとのこと。恐れいった。
その川口さん、今月二十五日に六冊目の研究本を上梓するらしい。
『芸能人と文学賞』。
ご興味のある方、よろしくお願い申し上げます。
三連休、充実の初日だった。
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