mixiユーザー(id:11939455)

2017年05月02日02:58

470 view

『ノー・エスケープ 自由への国境』

『ノー・エスケープ 自由への国境』

 一般的にアメリカのイメージといえば自由の国。
経済力や教育の高さもあり、近隣諸国から夢を求めて不法移民も珍しくない。
しかし他国民が夢見る自由の国アメリカはそれほど危険を冒すほどの価値があるのか…。
トランプ政権誕生が妙にタイムリーになってしまったが、メキシコからアメリカへ不法に国境線を超えるサバイバルをスリリングに描く。

 フィクションの衣を着てはいるが、現実のベースがあるからこそ怖さに信憑性が生まれる。
この手の不法移民の国境越えを描く作品は珍しくないが、ここまでハラハラドキドキの娯楽映画はあまりないかも。

 登場人物も少なく、セリフも控えめ、話も極めてシンプルなのだが、最後までただならぬ緊迫感をもってグイグイ惹きつける。
例えて言えばスピルバーグの『激突!』のような衝撃だろうか。
何のいわれもなく敵が迫ってくる恐怖感は映像作品ならでは。
ロケーションと不条理な“狩猟”から『懲罰大陸★USA』もチラリと頭をよぎる。

 監督はホナス・キュアロン。『ゼロ・グラビティ』では脚本にも参加していたが、けっして親のひいき目ではなかったことを実証している。
主人公のメキシコ人“モイセス”にガエル・ガルシア・ベルナル、敵対する謎のハンター“サム”にジェフリー・ディーン・モーガン(「ウォーキング・デッド」)が扮する。セリフが控えめな映画だが、サムはもっとセリフ控えめでも良かった気がした。

 ロケ地がもう一人の登場人物ともいえるくらい大事なので、ロケ地探しには徹底的にこだわったというのも頷ける。
荒涼とした砂漠は生命力を奪い取り、絶望を与える比喩としても十分機能している。
犬の演技にも注目。

試写会@アスミック・エース試写室
5月5日より公開

フォト


 ゲストトークイベントつき。
登壇したのは漫画家「辛酸なめ子」とお笑いタレント(らしい)「たかまつなな」という若い女性。
これがかつてないほど最悪と言っていい組み合わせ…というか選出。
まず二人とも『ボケとツッコミ』で言うとボケのタイプ。
会話のキャッチボールがボケで終わって成立しない。誰も受けないから司会者が間に入る。

 辛酸さんは時々こうしたイベントに出ているようだし、やはり博識ある方なのでトーク内容はある程度説得力があるのだが、もうひとりの方がかなりミスキャスト。

 まず映画の知識をほとんどお持ちでないのではないか。
事前に見せてもらったようなのだが、やれ「登場人物が少ないから面白くなかったらどうしようか」とか、「とてもセリフが少ない」とか…。
いかにもというハリウッド大作とかTVドラマの延長線のような(会話で説明する)邦画ばかり見ているのだろうか?

 試写会場に集まっているのは、映画口コミサイトの熱心なファンばかり。
この映画はロケにかなりの年数を費やしたと司会進行の方の説明があったが、それを聞いて「そんなにかかっては食えないのでは?」と(これは辛酸さんがいったかも)。
その受け答えで「生活費はどうしたんだろう」と。

 まぁ、ここまでは良い。
だがその後、司会者が「監督の父親が『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン(本作の製作を務めている)だから蓄えがあったんじゃないですか。」と促すと、「さすが“一発屋”ですね!」と笑って答えた。
天下のアルフォンソ・キュアロンに“一発屋”とは映画の知識が多少なりともあったら口が裂けても言えないセリフ。
おそらくこの瞬間に場内の映画ファンを敵に回したのではないだろうか。(苦笑)

 彼女はトーク終了時の生暖かい拍手の意味を分かっていたのだろうか?
映画会社も少ない予算で宣伝したいがための苦肉の策だろうが、こんな茶番が本当に必要なことなのかね?冷や汗


1 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年05月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記