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2017年03月19日11:58

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ディボース・ショウ


『ディボース・ショウ』
  原題が言わんとする意味はなんなんだろうか?凄い原題である。コーエンズのテクストのなかでは弱い作品だと言われるけれど、エレヴェーターで犬に噛まれるときのジョージクルーニーの表情、伝言メッセージのファットドゥユーワント? 暗い部屋のなかでのドタバタが、最初に観たときに印象深かったから再見する。キャサリン・ゼタ=ジョーンズがいかに美しく表されるかが物凄く重要な作品である。これがなければ、この作品は成立しなかったであろう。

  キャプラのようなヒューマニズムと、(次作の『レディ・キラーズ』というよりは、そのオリジナルである)イーリングコメディのブラックユーモアが合わさったような作品である。キャプラのようなヒューマニズムとは言っても、離婚や家族内抗争をおもしろおかしくヴァイオレンスに視聴者に届ける今流のアメリカン テレビショー時代に似合ったヒューマニズムが、ここには表される。
  いつものような深みはない。我々が見て聞き感じる現象世界ではないもの、ライクアローリングストーンのような偶然の世界は、いつもの彼らに比べたら希薄である。けれど、ただただ笑って観れるコメディにしていながらも、風刺する毒はちゃんと表されている。

       ところどころにあるサイモン&ガーファンクルがよい。




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