『
ボヤージュ・オブ・タイム』
独特の映像美で知られるテレンス・マリック監督が『ツリー・オブ・ライフ』の発展形とも取れる表現方法で、深淵な宇宙の誕生からの膨大な時空を描く。
月並みだが、とにかく見たことがないような驚異の映像体験の連続。
もはや語ることも忘れたかのように次から次へと映像が映し出される。
『ツリー・オブ・ライフ』でリアルなCG描写があったように本作でもその経験が生きている。
どこまでが実物でどこからが作り物か、その境界線さえもわからない。
ビッグバン以降、地球には様々な生き物が生まれては消えて行った。
そして今の地球の覇者と威張っているのは人間。
しかし、その人間の築き上げた世界は母なる地球が望んでいたことなのか。
痛切な問いかけに沈黙をもって答えるだけ。
テレンス・マリック監督はハーバード大学卒で、哲学専攻だったというのは頷ける。
ズバリBBCのネイチャー系、ディスカバリー・チャンネルのような映像が好きな人には魅力的に感じるのではないだろうか。
(映像で語られた詩編といったところだろうか。)
起伏に富んだドラマを求める向きには退屈と映るかもしれない。
それでもこの映像美を見逃すのはやや勿体ない気もする。
サイズと感動が比例するタイプだと思うので、鑑賞は大スクリーン…それもIMAXレベルが望ましい。
都心では吹き替え版しかなかったが、出来るならオリジナル版のケイト・ブランシェットのナレーションで体験したかった。
たった90分なのに宇宙の歴史の長さを感じられたぞ。(笑)
よほど退屈と見え、隣のお兄さんは半分も見ないうちに退出していった。
ま、気持ちは分からなくもない。

(苦笑)
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