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2017年03月01日02:13

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『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』

『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』

 『ハンナ・アーレント』、『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』、『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』とここ数年アドルフ・アイヒマン関係の映画が目に付く。

 強制収容所に多くのユダヤ人を送り込んだ彼は特別な悪党だったのかという考察はいくども議論されてきた。
かつてアメリカでそれをデータ検証しようと実験を試みたユダヤ人学者がいた。
実在したミルグラム博士の実験の工程を実験的な映画手法を使って我々に問いかける。

 まず、タイトルにある<後継者>とは誰なのか。
倫理的に問題ある実験を行うミルグラム博士がそうなのか…と想定してみたりもした。
博士が行った実験の目的は「人は相手に苦痛を与えると知っていても命令に簡単に服従するのか」ということ。
実験を通して博士の人生を俯瞰するドキュメンタリー風でもある。
被験者として登場する中に有名俳優が顔を見せたのには驚いた。かなり贅沢なキャスティングに思える。
(まさかあの俳優が出ていたとは…。)

 第四の壁を破って観客に語り掛ける胡散臭いミルグラム博士役にピーター・サースガードはさすが〜の配役。(駄洒落じゃないよ)あせあせ
妻役のウィノナ・ライダーを久しぶりに見た。

 提唱していることは大事なことで、実験から浮かび上がる<後継者>像には説得力があるものの、淡々としていて(幾分シュールで)映画としてはあまり印象に残らない気がした。

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