やっと仕事がひと段落したので、解放されたように外出。
次の仕事が始まるまでの短期間(?)で気になっていた映画を少しでも観て行こう。
『
海は燃えている イタリア最南端の小さな島』
おりしも米国では不法移民に厳しいトランプ政権が誕生したり、欧州でも難民受け入れで衝突があったりとか、何かと話題に事欠かない題材。
まさに今の時代が反映されているドキュメンタリー映画。
ジャンフランコ・ロージー監督(『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』)がなぜこの題材を選んだのかは聞くまでもない。
イタリアの地理には明るくないが、舞台となるランペドゥーサ島は本土よりもアフリカ大陸が近くに感じられるほどの位置にあるという。
サムエレ少年の一家は地中海で漁を営む代々の漁師一家だ。
電気も止まったり、天候が不良だと漁にも出られないが、それでも命に直結はしない。
同じ地中海ではアフリカや中東から危険と承知でも希望を求めて難民ボートで渡ってくる。
その置かれた悲惨な状況と、平々凡々と暮らすサムエレ少年一家との対比が強烈。
難民ボートに乗ってきた一人のアフリカ青年が心情を吐露するかのように歌った歌詞がぐさりと突き刺さる。
難民たちの健康状態を診るイタリア側の医師の言葉も重みがある。
少年もなかなか絵になる子だが、やはり地中海のまぶしいほどの美しさは事の深刻さと落差を感じさせる。
解決に簡単な方法がないのは、現実が証明していると思う。
監督の一方的な結論を押し付けずに観客に考えさせようという狙いも大人の映画を思わせる。
バトンを手渡された我々一人一人は何をすべきか…。
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