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2016年12月15日02:59

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『五日物語 3つの王国と3人の女』

『五日物語 3つの王国と3人の女』

 世界初のおとぎ話ともいわれる「ペンタメローネ(五日物語)」を下敷きに、マッデオ・ガローネ(『ゴモラ』)がゴシックなセンスも感じさせる一大絵巻物を作り上げた。
その独特の美的感はターセム・シンが好きな人にも訴えるか。

 ダークファンタジーとしては生半可なホラー映画も真っ青な見応えある絵作り。
影響を受けたといわれるグリム童話にしても本来はかなり残酷だというから、これがおとぎ話のあるべき姿かもしれないが、グロが苦手な人は避けるのが賢明。

 母になることを欲する女王、若さと美貌を願う老女、大人の世界へ甘い夢を抱くプリンセスと原作から3つの王国を取りあげて1本にまとめている。
原作がおとぎ話なので、人間の強欲や権力の横暴などへの訓話としての側面が色濃い。

 外見や身分で差別し偏見を持つのは現代にも通じるテーマ。
3つの話は同時進行するのだが、結びつきの弱さが脚本に直結している気がする。
実際の城や森などのロケーション選びはさすがだと思うし、CGでは出せない重みを感じさせる。
細かい伏線回収は十分とは言い切れないけど、美的センスで押し切られた印象も否めない。

 サルマ・ハエックの自己中女王も様になっているが、ヴァンサン・カッセルの俗物王様の酒池肉林ごっこもいかにも彼らしくて素晴らしい。(笑)
『ニンフォマニアック』や『シークレット・オブ・モンスター』にも出演していて、“若きドラ”を演じたステイシー・マーティンのスタイルの良さに改めて悩殺される。揺れるハート

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