mixiユーザー(id:11123951)

2016年07月26日11:31

261 view

1095 ニコルのリストア 1

古いニコルフレール社製オルゴールの修復作業について、今年の2/25の日記に書きましたが、作業完了は年内目標とのことでした。ところが技術者から着手したとのグッドニュースがメールで入りました。この調子だとクリスマスどころか、秋になる前に完成するかもです。

彼の説明によると高音側の端2本( 写真1 )の櫛歯は19世紀の古い手法による修理が、多分メーカーの手で行われています。櫛歯の真鍮製基礎に穴が開けられており長いテーパーの付いた軸が押し込まれていて、リベットでとめられています( 写真2 )。

良い修理ですが、この2本の櫛歯のチップは写真で見られるように下方向に曲がっています。このチップをまっすぐにしようとすると、この手の修理には常にリスクが伴います。もし修理中に折れてしまったら新しい櫛歯を作って差し替えなければいけません。

ガムナンバー( メーカーの調律管理番号 )438が再低音の錘の側面とシリンダー左側エンドキャップにも書き込まれていますが、残念なことにニコルレジスターという文献にはこの番号に関するデータが掲載されていません。イギリスで出版されたThe Music Maker of Switzerlandの279ページと281ページによれば、「Ste-Croix book of gammes」という表題のガムナンバー台帳( 写真3 )が残されているようです。もしこれを見ることが出来れば、正確な調律と曲名がはっきりするのですが。この台帳の持ち主はどなたなんでしょう? できれば接触したいものです。

7 11

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する