『
ロスト・バケーション』
夏のパニック映画といえば定番の<サメ>。
『ジョーズ』以降どれほどサメが悪役にされた映画が作られたか。(笑)
原題がThe Shallows(浅瀬)の『ロスト・バケーション』はサーファー美女が一人岩礁に取り残されると言いうワン・シチュエーションB級パニックものかと思いきや、主演がブレイク・ライブリーで監督がジャウマ・コレット=セラ(『ラン・オールナイト』『フライト・ゲーム』『エスター』)となれば期待も膨らむ。
正直、監督の名前で足を運んだと言っても過言ではない。
予告編を見ると単純なパニック映画にも思えるが、実際はパニックよりもサバイバルと家族の絆に重点を置いた物語である。
ひとり岩礁で生還のために孤軍奮闘する姿はまさしく現在のアメリカ映画の潮流の一つだろう。
ブレイク・ライブリーが演じるナンシー自身の投影である“翼が傷ついたカモメ”の存在も的確。(エンディングの選曲がまた素晴らしい!)
むやみに体力を消耗しないための知恵とあきらめない強いハートこそがサバイバルには重要だと示している。
映画のような状況には遭遇しないかもしれないが、様々なサバイバル術は話のネタとして覚えておいて損はないかも。
ジャウマ・コレット=セラ監督のサスペンス手腕が冴えていて、呑気なサーファーなどの脇役の使い方も上手い。
またナンシーが医学生設定なのも脚本に生かされている。
90分と短い上映時間だが、ほとんど出ずっぱりで映画を引っ張るブレイク・ライブリーの熱演は評価されてしかるべきだろう。
なに、小難しいことは考えなくとも美しい海の映像とブレイク・ライブリーの肢体だけでも殿方には眼福というもの。(笑)
ただ俯瞰、水中からといった海の映像があまりにも美しすぎて、恐怖心を忘れてしまったが…。(苦笑)
少しグロいシーンもあるので、苦手な人は注意。

ログインしてコメントを確認・投稿する