日本人は帰属意識が高い人たちだと言われています。何らかの集団や組織に自分が属しているということが安心感を産んでいるというか、寄らば大樹の陰という意識が強いようです。
先日氣視させていただいた女性はこの帰属意識が希薄でした。なぜなら彼女の過去世が日本に移住してきた渡来人だったからです。聖徳太子がおられた時代に大陸から移住してきた「秦氏」。京都に住み「太秦(うずまさ)」という地名のもとになった技術者集団として有名な一族です。
彼らは日本という国の成り立ちにとても大きな貢献をし、重要な役割を随時随所で果たしてきました。秦氏なくしては今の日本はなかったといっても言い過ぎではないように思います。
ただあくまでも彼らは「まれびと」「客人」という存在だったわけで何世代もの時を経て日本民族の中に溶け込んでしまったように見えますが、それでも彼らの魂は日本への帰属意識は希薄なように思えます。職人集団が持つ独自性や囲い込みの意識というものは、民族を超えてあるのかもしれません。日本人の「血」の中に秦氏の「血」というものは大きな痕跡を残しているのかもしれないとも思います。
物づくり大国日本というのは大陸からのこういう技術者の魂を分け隔てなく取り入れていった結果として生まれてきたのかもしれません。
彼女自身は自らの帰属意識の希薄さをコンプレックスとして感じるのではなくて、地球人としてのグローバルな意識としてとらえていくことが必要なのだろうと思いました。
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